自動運転車の検知センシング

自動運転車の検知センシングにおいては、車両のセンサーからデータを収集し、そのデータを処理して車両周辺の環境を理解するという作業が行われます。これは、人間のドライバの視覚とよく似ています。アナログ・デバイセズでは、効果的な自動運転車の検知センシングはビジョン、レーダー、探知装置の各センシング・モダリティを利用すると考えています。各センシング・モダリティにはそれぞれ長所と短所がありますが、センサー・フュージョン技術を活用すれば、モダリティ間で互いの長所を生かし、短所を補い合うことができます。

アナログ・デバイセズの長年にわたるシステムの専門知識に加え、探知装置およびレーダー向けの自動運転車の検知センシングを含む革新的なDrive360™ポートフォリオを使用することで、現在の信頼できるADASシステムに欠かせない、信頼性が高い高品質のセンサー・データと情報処理をシームレスに統合しながら、将来の安全な自動運転を実現できます。アナログ・デバイセズの自動運転車の検知センシング向けレーダーおよび探知装置製品のリストをご覧ください。


自動輸送システムのためのセンサー・フュージョン

ビジョン:カメラとソフトウェア

ビジョン:
カメラとソフトウェア

探知装置:光による検知と測距

探知装置:
光による検知と測距

レーダー

レーダー:
無線による検知と測距

レーダー・システム

現在の大部分のレーダー・システムは、フェーズロック・ループ、ランプ・ジェネレータ、トランスミッタ、レシーバー、A/Dコンバータ(ADC)など、24GHzおよび77GHzディスクリートRFテクノロジーをベースにしています。アナログ・デバイセズは15年以上にわたり、こうしたテクノロジーの開発を進めてアクティブ・セーフティを大衆化するために先駆的な役割を果たし、世界中のオートモーティブ・レーダー向けに3億個ものICを出荷してきました。この影響は大きく、今や米国の自動車モデルの70%が死角検知をオプションとして提供し、10%が標準装備していますが、アクティブ・セーフティは更に進化を続ける必要があります。アナログ・デバイセズにとって、販売済みの3億個のICと15年にわたるオートモーティブの安全性のためのRFIC設計と専門知識を活用し、次世代のアクティブ・セーフティと自動運転システム向けの革新的な製品に投入することを意味します。

アナログ・デバイセズはレーダー・システム全体の高性能化と省サイズ、軽量、省電力(SWaP)に全力を注いでいます。

アナログ・デバイセズのmmWave RFからビットまでの次世代高集積化トランシーバーは、高性能イメージング・レーダーと普及しつつある高品質ADASシステムにおける最も困難な課題を解決するのに理想的です。RF SoCと関連パワー・マネージメントASICでは、角度分解能は1°未満まで、距離分解能は最小3cmまで分解できます。この高い精度により、システムは大幅に低い誤アラーム率で物体をより迅速・正確に検知し、分類できます。加えて、アナログ・デバイセズには広範なシステム・レベルの専門知識があり、ICレベルだけでなくフル・レーダー・スタックに及ぶアナログ・デバイセズの技術を実証するために使用できる先進的なプラットフォームを開発してきました。アナログ・デバイセズは、専任開発パートナーとして、システム統合に伴う課題のリスクを軽減して必要な時間と手間を減らし、重要なお客様や戦略顧客が製品のコアとなる開発に集中し、信頼性の高い製品を素早く市場に投入できるようにします。

探知装置システム

探知装置は、アナログ・デバイセズの自動運転車の検知センシング戦略における主要な柱の1つです。探知装置では、光の点滅を活用して、物理的世界を3Dデジタル画像に高い精度でリアルタイムに変換します。従来の探知装置は、現時点では主に試験車両に搭載されていますが、高価なものです。更に、見た目に悪く、装置のダウンタイムにつながりかねない機械部品で構成されている可能性があります。アナログ・デバイセズでは、完全に非機械式でコスト効率に優れた探知装置技術に重点的に投資しています。これは、オートモーティブ探知装置システムが一般的用途に採用されることを推進し、自動車部品メーカーとOEMメーカーが探知装置ベースのADAS(先進運転支援システム)と自動運転機能を乗用車に導入できるようにするためです。

アナログ・デバイセズでは、ほぼあらゆる探知装置システムを構築できる広範な高性能シグナル・チェーンおよびパワー・マネージメント・コンポーネントを提供しています。これらの製品は、パルス・システムまたはFMCW/連続波システムや、900nm~1500nmの波長を中心に構築されたシステムに使用できます。将来的に、アナログ・デバイセズはそういった探知装置システム向けに構成が最適化された主要電気製品を発売する予定です。

連続波

連続波(CW)の原理は、連続的に光源の振幅変調(AM)または周波数変調(FM)のいずれかを使用するというものです。AMCW探知装置システムでは、送信信号の周波数は一定に保たれますが、振幅は変調します。AMCW探知装置システムと検出されたオブジェクトとの距離は、局部発振器に対する位相差から得ることができます。FMCW探知装置システムでは、送信信号の振幅は一定に保たれますが、周波数は変調します。AMCW探知装置システムと検出されたオブジェクトとの距離は、局部発振器に対する位相差から得ることができます。

Time of Flight

ToFの原理は、ナノ秒単位で高出力の光パルスを使用して対象を照射するというものです。パルス探知装置システムから照射された光パルスが装置に戻ってくるまでの測定時間は、パルス探知装置システムと検出されたオブジェクトとの距離に正比例します。

探知装置:高精度の奥行き検知

アナログ・デバイセズの中心となるのは高性能信号処理です。市場投入の時間を短縮し、お客様のシステム運用が最先端を行くように革新的な設計の開発に絶えず挑戦しています。探知装置テクノロジー製品の先進的なポートフォリオにより、最高性能の探知装置システムが可能になります。

探知装置テクノロジーの詳細を見る

LIDAR: Accurate Depth Perception Sensing

3D ToF開発プラットフォーム

X、Y、Z軸の対象物の測定を有効にする、業界標準96ボード・プラットフォームに搭載された、モジュラーToFソリューション。

ToFプラットフォームの詳細を見る

3D Time of Flight Development Platform

AD-FMCLIDAR1-EBZ開発プラットフォーム

低消費電力A/Dコンバータ(ADC)信号パス、優れたS/N比により、探知装置システムの精度が向上し、比類ないTIA性能を発揮します。

探知装置プラットフォームの詳細を見る

AD-FMCLIDAR1-EBZ Development Platform

ビジョン・システム

ADASビジョンに関して、アナログ・デバイセズは、業界をリードするカメラ・オブジェクト検知および分類アプリケーション向けにプロセッサ、エンコーダ、デコーダ、高性能電源コンポーネントを提供してきた、長い実績があります。

アプリケーション

オブジェクト検出

探知装置の推定技術がシステムから対象物までの距離を測定します。高分解能レーダーが、対象物の上または下を安全に通過できるかどうかを判断します。

物体追跡

レーダーのS/N比が高い場合、対象物を追跡するだけでなく対象物の軌跡を予測するためにスマート追跡アルゴリズムが使用されます。

衝突回避

探知装置が環境内における物体の奥行きを測定します。レーダーが自動緊急停止および後方クロス・トラフィック・アラートを作動させます。

パーキング・アシスト

マルチチャンネル短距離探知装置ソリューションの空間分解能が距離を検知します。レーダー用の超低位相ノイズと広帯域が静止物体と移動物体を識別します。

死角検知

サイド・ミラー内に組み込むように設計されたマルチチャンネル探知装置ソリューション。

ダイナミック・サスペンション・コントロール

探知装置が前方の道路の形状と信号を確認し、サスペンションを動的に調整します。

アダプティブ・クルーズ・コントロール

レーダーおよび探知装置ソリューションは、高速道路で他の車に対しる速度を調整する必要がある場合に警告を発することで、安全な距離の維持を促します。

緊急停止システム

マルチチャンネル探知装置ソリューションの再現性の高い深度測定データにより、適切なブレーキ圧をかけるよう車両に警告します。

ドア・オープン・アシスト

車両後部のレーダーが接近する車両や自転車を常時モニタリングします。また、運転手や同乗者がドアを開ける際に支援します。

自動運転車の検知センシング製品

アナログ・デバイセズの信号処理ソリューションは、パルスToFおよびCW探知装置システムの性能を直接的に向上させます。アナログ・デバイセズの製品ポートフォリオは低ノイズのトランスインピーダンス・アンプ、D/Aコンバータ(DAC)およびコンパレータ、GSPSレンジでの高速マルチチャンネルA/Dコンバータ(ADC)、IQ復調器、および感度の高いパワー・マネージメント・アーキテクチャ向けのPower by Linear製品を実現します。

シグナル・チェーン

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下ブロック図中の各パーツをクリックしてください。

レーダー部品 (8)

レーダー評価用ボード

探知装置部品 (10)