一般的な降圧コンバータをベースとして構成したバイポーラ電源、単一出力の値を変更可能

はじめに

一般に、ベンチトップ型の電源装置には、シャーシ・ポートを除くと偶数個の端子があります。つまり、プラス端子とマイナス端子の対が並んでいるということです。その種の電源装置では、正極性の出力(正電源)を容易に生成することができます。すなわち、負の出力をグラウンドに、正の出力を正の電圧に設定するだけです。これと逆の設定を行えば、負電源も簡単に構成できます。では、正負両方の電圧を負荷に供給可能なバイポーラ電源は、どのように構成すればよいのでしょうか。実は、これも比較的容易に実現できます。1つのチャンネルのプラス端子をもう1つのチャンネルのマイナス端子に接続し、それをグラウンドにするだけです。残る2つの端子(プラス端子とマイナス端子)によって、それぞれ正の電圧と負の電圧を出力します。つまり、グラウンド、正の電圧、負の電圧を供給する3本の出力端子を備えるバイポーラ電源を構成しているということです。なお、3つの端子を使用することから、電源の下流では、正電源と負電源の間に何らかのスイッチを設ける必要があります。

 

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Victor Khasiev

Victor Khasiev

Victor Khasievは、アナログ・デバイセズのシニア・アプリケーション・エンジニアです。パワー・エレクトロニクスの分野を担当しており、AC/DC変換とDC/DC変換の両方に関する豊富な経験を持ちます。また、車載用途や産業用途をターゲットとするアナログ・デバイセズのIC製品の使い方に関して、複数の記事を執筆しています。それらの記事では、昇圧、降圧、SEPIC、反転、負電圧、フライバック、フォワードに対応するコンバータや、双方向バックアップ電源などを取り上げています。効果的な力率改善の手法と高度なゲート・ドライバに関して2件の特許を保有しています。日々の業務では、顧客のサポートや、製品に関する質問への回答、電源回路の設計/検証、プリント回路基板のレイアウト、トラブルシューティング、システムの最終テストなどに取り組んでいます。