環境的持続可能性

アナログ・デバイセズおよびその従業員は、従業員、お客様、公衆の環境および安全衛生を保護することを誓約しています。

温室効果ガス


当社は、温室効果ガスプロトコルの「事業者の排出量算定および報告に関する標準」を使用して、自社の温室効果ガス(GHG)排出量を見積り、IPCC第5次評価報告書に記載の地球温暖化係数を採用しています。使用した排出係数は、『US-EPA Climate Leadership Emission Factors for Greenhouse Gas Inventories』(温室効果ガス・インベントリに関する米国環境保護庁(EPA)の気候先導グループ排出係数)から抜粋したものであり、使用可能な場合は市場に基づく排出係数を適用し、その他の場合は位置に基づく排出係数を使用しています。

直接または間接的に生成されるGHGの排出は、排出源に基づいて「スコープ」に分類されます。アナログ・デバイセズは、スコープ1とスコープ2の排出を監視し、自社が運用を管理している施設(ウェーハ製造施設、組立施設、検査施設)からのGHG排出を集約します。  

  スコープ1 スコープ2 スコープ3
温室効果ガスプロトコルのスコープの定義 温室効果ガス・プロトコルでは、スコープ1の排出量について、拠点で使用される化石燃料からの排出を含め、組織によって所有または管理されている発生源から直接排出されるものと定義しています。 スコープ2の排出量は、組織の拠点以外で、組織が購入した電力、加熱力、冷却力の利用に起因して発生した間接的な排出の量です。 スコープ3の排出源には、購入した物品およびサービス、スコープ1またはスコープ2に含まれない燃料およびエネルギー関連の活動、操業中に生成される廃棄物、出張、従業員の通勤、輸送および配送(下流)、販売製品の耐用期間終了後の処理が含まれます。
発生源および関係 定常燃焼およびプロセス排出:
  • パーフルオロカーボン(PFC)
  • SF6
  • NF3(ウェーハ製造プロセス)
購入される電力 出張

2013年以降、当社のスコープ1およびスコープ2の排出量、出張に伴うスコープ3の排出量は、サード・パーティによる検証を受けています。更に、排出量をCDPに報告しています。


スコープ1排出量

スコープ1温室効果ガス排出量 当社は、ウェーハ製造プロセスからPFCを、電力および熱の生成に付随する燃料燃焼から二酸化炭素(CO2)を放出しています。放出緩和装置の性能向上が、当社のスコープ1排出量の大幅な減少につながっています。2017年、スコープ1の絶対排出量は2015年比で30%減少し、正規化後の排出量は同期間中に32%減少しています。

以下のグラフは、2015年から2017年までのスコープ1排出量の絶対値および正規化後の値を示しています。

スコープ1排出量のグラフ


スコープ2排出量

スコープ2温室効果ガス排出量 2016年の最終四半期および2017年、当社は再生可能エネルギー源に転換しました。この結果、(市場に基づく)スコープ2排出量は、2015年比で60%を超える減少となっています。

以下のグラフは、2015年から2017年までのスコープ2排出量の絶対値および正規化後の値を示しています。

スコープ2排出量のグラフ

*当社のスコープ2排出量には、当社製造施設で使用された購入電力に起因しているもののみが含まれています。

再生可能エネルギー源への転換に加え、放出緩和装置の性能向上が、正規化後の排出量の減少傾向を促しています。ウェーハ製造拠点では、正規化後のスコープ1排出量について32%削減を達成し、組立施設および検査施設では、正規化後のスコープ1+スコープ2排出量について73%の削減を果たしています。最近2年間で排出量がこのように大幅に削減されたことから、更なる削減が推進されています。新たに、2025年までに2015年比で排出量50%削減という意欲的な目標の設定を予定しています。

正規化後の2017年実績値(2015年比)
* スコープ1排出量
** スコープ1+2排出量

スコープ3排出量

スコープ3排出量は上昇傾向を示しましたが、これは、企業の買収および統合に関する業務に起因して、特別な出張の必要が生じたことによるものです。ただし、アナログ・デバイセズでは、出張や通勤に伴うGHG排出について従業員教育プログラムを設け、自家用車の相乗りなど、代替的な手段を可能な限り利用することを奨励しています。例えば、当社のフィリピン拠点では通勤用のシャトル・バスを従業員に提供して利用を奨励し、交通量、大気汚染、大気へのCO2排出の削減を後押しする安全快適な無料の移動手段を提供しています。アナログ・デバイセズの米国マサチューセッツ州ウィルミントンの施設では、優先駐車スペースを提供することで、従業員に自家用車の相乗りを奨励しています。最後に、可能な場合は電話会議やテレビ会議の技術を利用して、出張に伴うGHG排出の削減を推し進めています。

スコープ3排出量のグラフ

環境に対する主な取り組み:リムリックのエネルギー施策

アナログ・デバイセズ・リムリックでは再生可能エネルギーの使用率が100%となっていますが、拠点全体のエネルギー効率向上に注力する姿勢は損なわれていません。新設の冷却塔でエネルギーが大幅に節減され、施設部門では、ポンプの交換によって高エネルギー・プラントと関連装置のエネルギー効率を最大限に高めることを計画しています。同拠点では、こうした好ましい傾向が継続するよう、2年ごとのエネルギー効率監査で再評価が実施され、可能な場所では推奨事項が実際に導入されています。

リムリック構内のLEEDビルディング

リムリック構内のLEEDビルディング

LEED認証では、新設する建物の計画、設計、建築のあらゆる要素について、持続可能性とエネルギー効率のベスト・プラクティスを考慮することが要件となっています。リムリック構内にある欧州R&Dセンター(ERDC)の建物はグリーン・ビルディングに関する最高基準を満たし、LEEDプラチナ認証を受けています。同拠点の特徴となっているのは、インテリジェントな駐車場照明の導入、持続可能性を考慮した建材の使用、建築段階で可能な場所では材料の再利用、省エネルギーの装置の使用、低GWP冷媒の使用、地下水の水質保護に向けて水濾過が行われる駐車場です。

輸送に伴う炭素排出
電気自動車の利用を推進するため、リムリック構内には電気自動車充電ステーションが新設され、絶えず利用されています。同拠点では自転車通勤も継続的に推進しており、シャワー・エリアと自転車保管エリアを改装して、従業員に自転車通勤を奨励しています。従業員が自動車を通勤の足として利用せざるを得ない場合は、自家用車の相乗りを行う従業員を対象として、優先駐車スペースが提供されます。不要な海外出張の回避を後押しするため、構内全体にわたって電話会議の設備も設置されています。