サスティナビリティ

アナログ・デバイセズが堅調に業績をあげるためには、働き甲斐のある職場をつくると共に、信頼できるパートナー、環境の良き管理者として地域社会に貢献する必要があります。
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当社CEO からのメッセージ

Vincent-Rocheアリー・デ・グースは、多大な影響を与えた著書 The Living Company(『企業生命力』)の中で、何十年、何世代にもわたって続いている企業に見られる特色や特徴を探求しています。他のほとんどの企業が衰退し、消滅したずっと後もこうした企業が活力を維持し、存続し続けているのはなぜかという疑問を持ち、生態系の生物と同様、企業の寿命は、環境の変化を認識し適応することに大きく依存していることを発見しました。

今日、企業が事業を営んでいる世界ではネットワークが拡大し、ますます相互依存が強くなっており、環境に配慮し、その環境の変化に適切に対応することがこれまで以上に重要になっています。アナログ・デバイセズは、世界中で事業を営み、環境とエコシステムが複雑に相互作用する多種多様な技術、顧客、エンド・マーケットを対象にしています。だからこそ、当社は「生命力の強い企業」を目指さなければなりません。

アナログ・デバイセズにとって、持続可能性とは、これらの環境およびエコシステムで当社が果たす大きな役割を認識し、そのビジネス・モデルと商慣行によって従業員、顧客、投資家、パートナー、地域社会を含むすべての利害関係者に恩恵をもたらすイノベーション主導による成長を実現し、当社のリソースの良き管理者になることを意味します。アナログ・デバイセズは、次の4つの主要分野で持続可能性に取り組みます。

  • 経済 – 機敏で実績があり、堅実で、かつ当社のエンド・マーケットおよび顧客の変化するニーズを満たす適応力のあるビジネス・モデル
  • ガバナンス – 当社の価値と行動の一貫性
  • 環境 – 廃棄物の削減および環境への悪影響の低減
  • 社会 – 当社の事業および存続の基盤となり、将来の従業員、顧客、投資家が生まれる多くの地域社会への還元

アナログ・デバイセズは、これらの分野で野心的な目標を設定し、これらの目標を達成し、上回るために積極的に取り組むことにより、50年以上にわたり成長し、繁栄してきました。

経済
企業は今日、2つの相反する傾向に動かされています。豊富なデジタル・コンピューティングとユビキタスな接続環境のおかげで、これまでよりも簡単に市場を開拓し、事業を始めることができるようになりましたが、「勝者独り占め」という経済力学の法則が強まり、企業倒産件数も年々増加しています。アナログ・デバイセズはこれら両方の傾向からメリットを引き出し、堅調な市場シェアを足掛かりとし、その強みを生かして新しいスマートな機会を探求しています。

世界中の顧客が、製品を継続的に向上し、それらを導入した環境に好影響をもたらす当社のソート・リーダーシップと最先端のイノベーションを評価しています。当社は、性能と効率性を考慮した価値の提案を世代を超えて継続的に向上するべく努めています。

アナログ・デバイセズが毎年堅調な業績を継続しているのは、製品、アプリケーション、顧客、エンド・マーケットの多様性、技術と事業の継続的なイノベーション、オペレーショナル・エクセレンスを基盤とするビジネス・モデルが健全だからこそです。

ガバナンス
信頼はビジネスの真の通貨といえます。アナログ・デバイセズは、設立当初から倫理を強い基盤とし、従業員、顧客、投資家、地域社会にとって正しいことをすることが事業を成功させる唯一の方法であるという信念を持っています。当社は定期的に方針を見直し、規制の順守はもちろん、当社の価値の順守の重要性を従業員に啓発する研修を継続的に実施しています。

環境
現代は、気候変動、環境悪化、種の絶滅の加速による生物多様性の喪失により、環境保全に対する圧力がますます高くなっています。複雑な生態系におけるこれらの力学の長期的な影響を完全に解明することは困難ですが、人類が深刻な脅威に直面していること、その脅威に緊急に対処しなければならないことは明白です。

アナログ・デバイセズは、環境への影響の低減と適正化を目指すと共に、顧客と連携して情報通信技術(ICT)を活用することで直面する課題の解決を図るという2つの取り組みにより、この環境課題に対応します。

アナログ・デバイセズの重要業務目標は、2025年までに温室効果ガス排出量を2015年の基準で50%削減することです。当社は、製造拠点での再生可能エネルギーの使用に多額の投資を行っており、製品の市場投入に関わるカーボン・フットプリント全体について目標を設定しています。

2015年には、無駄な業務をなくし、旧式の機器を更新して効率を高めるため、組織全体で効率化への大々的な取り組みを開始しました。当社の施設の1つは、この取り組みにより電力費を年間100万ドル以上削減し、2017年末までに製造業務を支える化学物質の支出を19%減らすことに成功しました。

2016年下半期にはアイルランドの製造施設で再生可能エネルギーの使用を開始し、2017年にはフィリピンの施設でも再生可能エネルギー供給事業者に切り替えました。以下の表に示すように、当社はより環境に優しい再生可能エネルギー源を選択することにより、非再生可能エネルギー源への依存を大幅に減らしています。

Energy Usage Mix 2015-2017

これらの継続的な改善だけでなく、ICTもアナログ・デバイセズの環境課題の解決に役に立つと考えています。ワイヤレス接続の発明と普及による影響、またスマートフォンがカメラやビデオ・カメラ、音楽プレーヤー、GPS、計算機、物理メディア、更にはますますコンピュータ機能を統合化することでこれらの製品の生産、消費、廃棄の削減に及ぼした影響を考えてみてください。ICTがクリーンなエネルギー生産(太陽光、風力など)や、貯蔵と利用の効率化によるエネルギー消費量の削減に及ぼしている影響を考えてください。また、自動車の電化とバッテリー管理システムが温室効果ガス排出量にどれだけ影響しているか考えてみましょう。当社は、環境をきれいにし、体と生態系を健康にし、技術を効率化するソリューションを開発している世界の主要な企業と連携していることを誇りに思います。

社会的持続可能性
アナログ・デバイセズは、当社が事業を営んでいる世界中の地域社会で良き企業市民として真摯にその務めを果たしています。これら地域社会に還元することは、アナログ・デバイセズ全体で共有している価値となっており、だからこそ当社の社会的持続可能性の取り組みは事業の二次的な経済的影響や当社が創出する雇用を超えて大きく広がっています。また、企業の地域経済への貢献に加えて、当社の従業員も自分たちの時間を調整して、ハビタット・フォー・ヒューマニティの家の建築、FIRST Roboticsでの学生の指導を通じた次世代エンジニアの育成など、世界中の多くの公益財団の支援に力を入れています。

持続可能性は、アナログ・デバイセズにとって数あるテーマの一つではなく、すべてを意味しています。マインドセットとして浸透させ、事業活動全般に持続可能性を取り込んでいます。当社はCorporate Knightsにより2017年の世界で最も持続可能性のある企業に選出され、2016年にはNewsweek Green Rankingに選出されるなど、その持続可能性への取り組みは常に高く評価されています。しかし、当社の従業員に常々言っていることですが、自分たちの進歩や成功を喜ぶのは構いませんが、決してこれに満足してはいけません。個人的にもまた企業としても、これまで達成してきたことを足掛かりに、これからももっと大きなものを創造していく所存です。

敬具
Vincent Roche-Signature

Vincent Roche
President and Chief Executive Officer


当社の目的 ― 理念 ― 信念

私たちは、重要な問題を解決するために存在します。私たちは、独自の方法で、世界を感知、計測、解釈し、結びつけるソリューションを創造します。機械をより賢くし、医療と生活の質を向上し、人々の安全を守り、排気量を減らし、地球の持続可能性を高めるために努力します。

私たちを導くのは、「顧客との連携」、「インパクトのあるイノベーション」、「シリコンを超える」という3つの重要な理念です。アナログ・デバイセズの価値、考え方、文化は変わることなく、これからも私たちの行動と決定を導き続けます。

サステナビリティ・レポーティング

アナログ・デバイセズは、GRIスタンダードの中核(Core)オプションに従ってサステナビリティ・レポートを作成しています。アナログ・デバイセズの関連トピックの考察、これらのトピックがサステナビリティ・レポーティングの観点から不可欠か否か、それらの相対的重要性をGRIインデックスに記載し、一般公開しています。また、CDP(旧Carbon Disclosure Project)を通じて温室効果ガス排出量についても公表しています。

範囲& 境界 – 重要性 – 保証 & フィードバック

当社のサステナビリティ・レポートは、利害関係者が判断しやすいように、アナログ・デバイセズの事業の重要な経済的、環境的、社会的影響を反映した内容になっています。アナログ・デバイセズが報告した持続可能性のデータは、特に明記されていない限り、2017年12月31日までの2年間のものです。利用可能な場合は、補足情報も記載されています。このレポートは、当社が直接管理する事業および完全子会社に限定されています。アナログ・デバイセズは、報告期間中、合弁事業には参加しませんでした。レポートおよびレポートに記載されたデータには、旧リニアテクノロジー社(LTC)の施設での事業は反映されていません。買収後のこれらの施設の統合化が報告期間中はまだ続行していたためです。これらの事業については、アナログ・デバイセズの次のサステナビリティ・レポートに記載します。

当社は、重要性を判断基準として、レポートに最も記載すべきトピックを特定しました。重要性を判断する際には、当社全体の使命、競争戦略、利害関係者から直接表明された関心を考慮しました。また、「GRIスタンダード」レポーティング・ガイドライン、資源活用(エネルギー、水、原料)、廃棄物発生、サステナビリティに関わる大きな影響および機会、他の半導体製造会社のレポートに記載されている情報、従業員や投資家などの利害関係者からのフィードバック、サステナビリティの専門家からのコメントを参考にレポートの内容を決定しました。

このような重要性判断プロセスにより、「環境的持続可能性」、「経済的持続可能性」、「社会的持続可能性」、「ガバナンスおよび倫理的持続可能性」の4つの主要な分野を最優先に報告書を作成しました。

アナログ・デバイセズにとって特に重要なトピックは以下の通りです。

経済動向
間接的な経済的影響
腐敗対策
反競争的行為
エネルギー

生物多様性
排出量
廃水、廃棄物
環境コンプライアンス
サプライヤ
環境アセスメント
雇用
労働安全衛生
研修、啓発
多様性、機会均等
被差別
労働問題(結社の自由および団体交渉、児童労働、強制および拘束労働)
セキュリティ慣行
人権の評価
地域社会
サプライヤの社会評価
公共政策
顧客の健康と安全
マーケティング、ラベリング
顧客のプライバシー
社会経済コンプライアンス
 

報告内容の境界には、多大な影響を及ぼし、アナログ・デバイセズが直接管理できるか、または多大な影響を与えることができる活動に関する事業データや管理実績が含まれます。財務諸表の監査は、Ernst & Young LLPが行いました。適切な専門知識を持つ外部のコンサルタントおよびアドバイザーが当社のサステナビリティ・レポートを審査しました。更に、当社の温室効果ガス排出量の計算結果も第三者による検証、認定を受けています。

アナログ・デバイセズは、当社の持続可能性のための取り組みおよび性能の継続的な改善につながる重要な情報を提供してくださる利害関係者の皆様からのコメントやフィードバックをお待ちしております。環境・衛生・安全に関する一般的なコメントや質問については、ehs@analog.comまでご連絡ください。環境・衛生・安全以外の質問は、Sustainability@analog.comまで英語でお願いいたします。

事業活動

アナログ・デバイセズは、アナログ、ミックスド・シグナル、デジタル信号処理技術を組み込んだ幅広い高性能集積回路(IC)を設計、製造、販売しています。

環境・衛生・安全に関わる組織構造および管理体制については、当社の環境ページをご覧ください。ガバナンス構造の詳細は、ガバナンスおよび倫理のページをご覧ください。

利害関係者のエンゲージメント

利害関係者のエンゲージメントは、当社の成功に不可欠な協力プロセスです。アナログ・デバイセズの事業による影響を最も受ける利害関係者は、従業員、顧客、投資家、地域社会、政府、サプライヤ、メディア、証券アナリストなどです。エンゲージメントは当社のレポートに記載されており、当社はこれらのエンゲージメントの成果を活用して、持続可能性に関係する分野を含め方針や取り組みを策定、拡充しています。

製品

当社は、製品ライフサイクルの状態の把握は顧客にとって重要な判断基準であると考えています。アナログ・デバイセズは、原料を効率的に使用し、環境配慮設計のコンセプトを取り入れた製品を設計しています。廃棄物を削減するため、梱包材の量も最小限に抑えています。当社には、製品の寿命を延ばす製品ライフサイクル・プログラムがあります。

ご質問、または興味がある製品の適切な代替品については、アナログ・デバイセズのパラメータによる製品検索ツールであるクロスリファレンス検索ツールを参照するか、当社の経験豊富なアプリケーション・エンジニアにお問い合わせください。

その他のアナログ・デバイセズの製品および詳細については、当社の製品ページ または 企業情報ページを参照してください。