250Aまで拡張可能、50A 出力µModuleレギュレータ「LTM4678」を発表
~ヒートシンクとして露出させたインダクタによって冷却性能が改善~
2018年07月12日 -東京アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、PMBusデジタル・インターフェースを内蔵したデュアル25Aまたはシングル50A降圧µModule®レギュレータ「LTM4678」を発表しました。LTM4678はBGAパッケージの上面に2個のインダクタを重ねて露出させることにより、インダクタをヒートシンクとして使って内部からの熱を伝導させ、デバイスを低温に保ちます。内蔵EEPROMとPMBus I2Cインターフェースを使用して、電圧、負荷電流、温度、シーケンスなどの主要な電源パラメータの測定、変更、記録が可能です。5個のLTM4678がそれぞれ50Aを電流分担することで、プロセッサ、FPGA、ASICなどの負荷に最大250Aの電流を供給できます。アプリケーションには、PCIeボード、通信インフラストラクチャ、クラウド・コンピューティング、光学機器、医療用機器、工業用機器、試験/計測装置などがあります。
LTM4678の特長
- 動作パラメータの制御、テレメトリ、モニタ用のPMBusデジタル・インターフェース
- デュアル25Aまたはシングル50A出力電流(電流分担により最大250Aまで拡張可能)
- 広い入力電圧範囲:4.5V~16V
- 出力電圧範囲:0.5V~3.3V
- 電圧セットポイントの精度:±0.5%、電流リードバックの精度:±5%
- EEPROM内蔵
- 熱特性が改善された16mm × 16mm × 5.86mm BGAパッケージ
LTM4678は、DC/DCコントローラ、EEPROM、パワーFET、インダクタ、および周辺部品を16mm × 16mm × 5.86mm BGAパッケージに内蔵しています。入力、負荷、温度の全範囲(–40°C~+125°C)に対して ±0.5%の出力電圧精度が保証されています。
LTM4678は4.5V~16Vの入力電圧範囲で動作し、0.5V~3.3Vの範囲でデジタル制御される2つの出力電圧を提供します。LTM4678は12V入力から0.9V出力への変換で50A出力時に90%のピーク効率を達成します。また周囲温度70℃、空気流200LFM (Linear Feet per Minute) の場合、12V入力から0.9V出力への変換で40Aを供給できます。スイッチング周波数は350kHz~1MHzで、ノイズにセンシティブなアプリケーションでは350kHz~1MHzの外部クロックに同期させることも可能です。
LTM4678は電力密度が高く拡張性に優れているので、低電圧大電流を必要とする高度なデジタル・デバイスに電力を供給する、スペースが狭い稠密なシステム・ボードに最適です。
価格と提供時期
下記表中の価格は米国での価格です。製品 量産出荷 1,000個
受注時の単価パッケージ LTM4678 出荷中
47.48ドル~
熱特性が改善された16mm × 16mm × 5.86mm BGA
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