プレス・リリース

JESD204B準拠のデュアルチャンネル14ビット250MSPS A/Dコンバータ「AD9250」を発表

・JEDECのJESD204Bシリアル出力データ・インターフェース規格に準拠
・高速データ・コンバータからFPGAへの相互接続設計環境を簡素化
・高速FPGAへのシームレス接続と高精度なマルチチャンネル・コンバータ同期を実現

2012年10月09日 - Norwood, MA
  • アナログ・デバイセズ社は、本日、JEDECのJESD204Bシリアル出力データ・インターフェース規格に準拠した、デュアルチャンネル14ビット250MSPSのA/DコンバータAD9250」を発表しました。AD9250は、250MSPSの速度でJESD204Bサブクラス1ディタミニスティック・レイテンシ規格に完全準拠した、業界市場初の製品です。このA/Dコンバータにより、シリアル・インターフェースを介して、多数のデータ・コンバージョン・チャンネルの高精度な同期を可能にします。

    現在、通信インフラストラクチャや画像処理機器、産業用計測機器や軍用電子機器などのマルチチャンネルでデータ量の多いシステムは、より高い分解能とデータ・コンバージョン・ステージにおけるより高いサンプリング・レートを必要としています。設計者は、並列インターフェースの物理的レイアウトの制約やシリアルLVDS(低電圧差動信号化)によるやりかたのビットレートの限界に直面し始めています。

    これに対し、AD9250に実装されたシリアル・インターフェースは、1もしくは2レーンが可能なリンクに対して、最高5Gbpsのデーレートを提供します。2つのシリアル・レーンは250MSPSのデュアルA/Dコンバータのデータレートを完全サポートするだけでなく、各単一のレーンが、サンプリング・レートを下げた場合のサポートにも用いることができます。

    ザイリンクス社をはじめとする高性能FPGAメーカーは、最新FPGA製品に、オンチップJESD204B SerDes(シリアライザ/デシリアライザ)ポートを組み込んでいます。このアナログ・シグナル・チェーンに対するエンドtoエンド・シームレス接続により、設計者は簡素化されたPCB(回路基板)レイアウトや迅速なプロトタイピング、さらに市場投入までの期間短縮を実現します。

    ザイリンクス社ワイヤレス事業グループのシニア・ディレクタ、Sunil Kar氏は次のように述べています。「ザイリンクスはJEDEC JESD204B規格をサポートするために、データ・コンバータ向けのシリアル化された相互接続技術の採用を進めようとしています。そのために、当社では高品質でかつ、フレキシブル、そして拡張可能なプログラマブルIPを提供し、AD9250のような高速データ・コンバータとインターフェースできるようにしています。ザイリンクスは、現在、JEDEC JESD204Bサブクラス0、1、および2機能向けのIPを提供しています。当社のデバイス上では、ライン・レートが最高10.3GBPS、レーン幅が×1から×8となっています。それぞれの技術進歩が組み合わさることで、システムのモジュール化の改善、コストと複雑度の低減、そして次世代ワイヤレスや有線ネットワークの可能性と容量を今まで以上に強化します」

    アナログ・デバイセズ社 高速A/Dコンバータ部門のプロダクト・ライン・ディレクタ、ケヴィン・カットマン(Kevin Kattmann)は次のように述べています。「アナログ・デバイセズはAD9250の市場投入により、FPGAベースのシステムにおけるアナログ・シグナル・チェーンの設計に対する新たなアプローチを市場に提案します。AD9250デュアル14ビットA/Dコンバータは、他を凌駕する広帯域信号処理性能だけでなく、その簡素化されたインターフェースがソフトウェア・ラジオや医療用超音波における次世代FPGAベースのアプリケーションに対する設計課題を克服します。多くのシステム設計者が直面する高性能アナログ・シグナル・チェーンを実装する上での『I/O』問題は、もはや問題ではなくなりました」

    AD9250デュアルチャンネル14ビット250MSPS A/Dコンバータの詳細:

    AD9250コンバータのJESD204Bシリアル・インターフェースは、これまでIC当たり28も必要であった高速差動出力データパスの数を、わずか2個に削減します。そのサブクラス1ディタミニスティック・レイテンシ機能は、起動サイクルから起動サイクル、あるいはリンクの再同期化イベントをまたいで、リピートできます。この機能は、ダイバーシティ無線システムや計測機器、TD-SCDMA、WCDMA、さらにLTE(特に2R2T >8R8Tエボリューション)携帯電話といったマルチモード・デジタル・レシーバ・アプリケーション、レーダ/軍用電子機器、医療用画像処理システム、ケーブル・インフラストラクチャ、および汎用ソフトウェア・ラジオに適しています。

    AD9250の主な特長:

    評価キット

    AD9250用の信号性能を最適化した完全評価システムは、AD9250-250EBZ(250 MSPS)、あるいはAD9250-170EBZ(170 MSPS)ボード、またはAD6673-250EBZ DUTの各評価ボードと、これらのボードと共通に使用するHSC-ADC-EVALDZ高速データ・キャプチャ・カードの組み合わせで構成されています。キャプチャされたデータは、ラップトップ・コンピュータ(ノートPC)とADIが無償提供しているVisualAnalog™ソフトウェアによって解析可能です。FPGA開発プラットフォームとのコンパチビリティのために、DUTボード用のCVT-ADC-FMC-INTPZB FMCインターポーザ・コネクタも提供しています。

    価格、供給、および関連製品について

    AD9250デュアルチャンネル14ビット250MSPS A/Dコンバータは、ベースバンド差動アナログ入力コンフィギュレーション向けの「AD8138」、「ADA4937」、「ADA4938-2」ドライバ、および低ジッタ・クロック・バッファ「ADCLK905」とクロック配分IC 「AD9516-3」などのADI製品と用いることで、より優れた動作性能を実現します。

    170MSPSのピン互換バージョン「AD9250-170」と11ビットで250MSPSのピン互換バージョン「AD6673」も提供しています。
    下記表中の価格は、米国での販売価格です。

    製品 サンプル供給 量産供給 単価 パッケージ
    AD9250-250 出荷中 供給中 131.57ドル
    (1,000個受注時)
    48ピンLFCSP
    AD9250-170 出荷中 出荷中 72.50ドル
    (1,000個受注時)
    48ピンLFCSP
    AD6673-250 出荷中 出荷中 74.80ドル
    (1,000個受注時)
    48ピンLFCSP
    AD9250-250EBZ - 出荷中 350.00ドル -
    AD9250-170EBZ - 出荷中 300.00ドル -
    AD6673-250EBZ - 出荷中 300.00ドル -
    HSC-ADC-EVALDZ - 出荷中 750.00ドル -
    CVT-ADC-FMC-INTPZB - 出荷中 99.00ドル -

    ※調査会社データビーンズ社の市場調査報告「2012 Analog」で、アナログ・デバイセズ社は、世界のデータ・コンバータ市場でシェア48.5%とトップで、市場をリードしています。ADIの48.5%というシェアは、他の競合他社の合計よりも大きな市場シェアを誇ります。

    • サブクラス1ディタミニスティック・レイテンシのJESD204Bコード化シリアル・デジタル出力
    • SNR=70.6dBFS (185MHz AIN、250MSPS時)
    • SFDR=88dBc(185MHz AIN、 250MSPS時)
    • IFサンプリング周波数:最高400MHz
    • 95dBチャンネル・アイソレーション/クロストーク
    • 低消費電力で小型パッケージ・サイズ
  • アナログ・デバイセズについて
  • アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6 万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp

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