電気ストレスに強く頑丈なマルチプレクサ「ADG5206/07」を発表
・産業用計測やプロセス制御アプリケーション向けに保証されたラッチアップ保護を提供
・低電荷注入と低リーク電流特性を実現
・16チャンネル・マルチプレクサ「ADG5206」
・差動型8:1マルチプレクサ「ADG5207」
2012年08月10日 - 東京
アナログ・デバイセズ社は、本日、最大±22Vで動作し、高電圧の産業用アプリケーション向けにラッチアップ防止を保証した2つのマルチプレクサ「ADG5206」「ADG5207」を発表しました。ラッチアップとは、電源を切るまで続く高回路電流状態のことで、デバイス故障の原因になることがあります。
ADG5206/07は、スイッチング時の洩れノイズである電荷注入が0.35pCときわめて低く、低グリッチで高速セットリングを求めるデータ・アクイジションやサンプル&ホールド・アプリケーションに適しています。また、これらのマルチプレクサは、20pAという低リーク電流特性によって高精度でかつ、高分解能という優れた性能を保証していることから、オーディオやビデオ信号の配線に役立ちます。ADG5206/07マルチプレクサは、ADIのスイッチおよびマルチプレクサの保護回路内蔵製品ポートフォリオの最新製品です。この製品ファミリーには他に、業界で最も電荷注入量が小さく、かつ低リーク電流の耐ラッチアップ保護機能付きクワッド・スイッチ「ADG5212/13」があります。
ADG5206/07の特長
価格、供給、および関連製品について
下記表中の価格は、米国での販売価格です。
製品 マルチプレクサの
チャンネル数供給 1,000個受注時の単価 パッケージ ADG5206 16個 出荷中 4.40ドル 28ピンTSSOP およびLFCSP ADG5207 差動型8個 出荷中 4.40ドル 28ピンTSSOP およびLFCSP
【詳細情報】
技術記事
アナログ・ダイアログ(ANALOG DIALOGUE) VOL.45 NO.5
『アプリケーション・エンジニアに尋ねる — 40 : 厳しい環境下で使用するスイッチとマルチプレクサの設計上の留意事項』
- 各CMOSスイッチのNチャンネルおよびPチャンネル・トランジスタ間はトレンチ・アイソレーションとなっており、ラッチアップ保護を保証
- アナログ信号が両極性のアプリケーションでは±9Vから±22V、単極性のアプリケーションでは+9Vから+40Vでそれぞれ動作
- 3.5pFのオフ時のソース容量、60MHzの-3dB帯域幅、スイッチング時の超低電荷注入(0.35pC @0V)およびオフ時の超低ソース・リーク電流(400pA @125°C)性能を提供
- オン状態の時は双方向に等しく良好に動作し、電源電圧まで広がった入力信号範囲に対応する一方、オフ状態の時は電源電圧までの信号レベルをブロック
- スイッチはマルチプレクサ・アプリケーション用に、ブレーク・ビフォア・メーク・スイッチング動作を実行
- アナログ・デバイセズについて
アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6 万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp
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doug.bartow@analog.com
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