業界最高速の12ビット・ダイレクト・デジタル・シンセサイザ「AD9914」「AD9915」を発表

・業界最高速の3.5GSPS(AD9914)および2.5GSPS(AD9915)のクロック・レート
・周波数を任意に可変するワイヤレス・アプリケーション向け
・64ビットの周波数分解能、端子直接制御による高速周波数チューニングを実現

2012年06月19日 -東京
  • アナログ・デバイセズ社は、従来のDDS IC(ダイレクト・デジタル・シンセサイザ集積回路)から3倍以上クロック速度を向上させ、12ビットD/Aコンバータを内蔵した、業界で最高速のDDS IC、2製品を発表しました。3.5 GSPS(ギガサンプル/秒)という超高速性能を実現した「AD9914」と、2.5GSPSで動作する「AD9915」です。この2つの製品のDDSコアは、先進的なデジタル信号処理回路技術を採用しています。このことによりAD9914とAD9915は、最高1.4GHzまで任意に周波数を可変できるアナログ正弦波波形を合成し、出力することができます。そのためワイヤレス基地局、防衛および商用のレーダ・システム、高信頼性が必要な通信システムなど、広範囲の通信用途に適しています。現在、高速な周波数ホッピングや周波数スイープが必要な、ワイヤレス通信用途において、DDS技術に対してニーズが高まってきています。AD9914とAD9915は、このニーズに応えられる最新製品です。


    これらのDDS ICは、制御用32ビット・パラレル・ポートと、プログラマブル・モジュラス機能が特長で、出力信号の周波数、位相、および振幅をきわめて高速に変化させることができます。プログラマブル・モジュラス機能により、信号発生器と実験室内の他の機器間と同期をとるような、正確な相対周波数・位相関係が求められるアプリケーションへのDDS ICの用途を大幅に拡大することができます。


    アナログ・デバイセズ社、リニアおよびRF担当ヴァイス・プレジデント、ピーター・リアル(Peter Real)は次のように述べています。「高分解能DDS ICのクロック速度を3.5GSPSにまで高めたことで、ADIの顧客は、より高い周波数の信号を合成・出力することができ、あわせてダイナミックAC特性の向上も可能になります。今回ADIが投入した新製品は、従来製品と比べて、遥かに広い周波数帯域にわたって、より優れたSFDR(スプリアス・フリー・ダイナミック・レンジ)を実現しているもので、当社のDDS製品の進化を証明しているものと言えます。SFDRが改善され、高速の周波数ホッピングや、高分解能での周波数微調整が可能となったAD9914とAD9915では超精密な周波数チューニングを、1クロック・サイクルで行えるようになります」


    AD9914とAD9915は数ナノ秒でセトリングし、200pHzという超微細な周波数分解能を実現できます。他の方法(たとえば、DDS機能を組込んだFPGAなど)では、ADIのDDS IC AD9914またはAD9915で実現している良好なSFDR性能(1GHzを超える出力周波数でも-50dBc以上)には太刀打ちできません。また他の方法では、消費電力がより高くなり、正弦波を合成するためにD/Aコンバータを別に用意する必要があります。


    AD9914およびAD9915の特長


    価格、供給、および関連製品について


    下記表中の価格は、米国での販売価格です。


    製品 サンプル供給 量産出荷 100個受注時の単価 パッケージ
    AD9914 出荷中 2012年夏 149.00ドル 88ピンLFCSP
    AD9915 出荷中 2012年夏 119.00ドル 88ピンLFCSP

    AD9914とAD9915は、AD9523-1などの、高速クロックICやPLL IC、そしてRFアンプといったADIの広範囲な製品群との間での信号入出力に適しています


    全てのRFシグナル・チェーンをカバーするRF IC製品群


    アナログ・デバイセズは、同社がもつ回路設計技術、システムに対する理解、そしてプロセス技術を最適に組合せて活用することで、業界をリードする高性能なRF機能ブロックから、高集積な多機能ワンチップRFソリューションまで、すべてのRFシグナル・チェーンをカバーする、非常に広範囲なRF IC製品群を提供しています。これらの製品には、多くの種類の無償の設計ツール、評価ボード、および多数の設計リソースが用意されており、RFシステム開発を簡素化できます。


    • 12ビットの D/Aコンバータ分解能と3.5GSPS(AD9914)および2.5GSPS(AD9915)のクロック・レート
    • プログラマブル・モジュラス機能による高精度な周波数生成と64ビット分解能を実現
    • 1.5GHzの周波数帯域にわたり卓越したSFDR性能
    • デュアル・アキュムレータによる周波数、位相、あるいは振幅のリニア・スイープ
    • 32ビット・パラレル・ポートによる設定レジスタへのダイレクト・アクセスが可能なため、高速で精密なASK、FSK変調や周波数ホッピングが実現できる
    • 消費電力はフル動作速度で約2.5ワット


  • アナログ・デバイセズについて
  • アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6 万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp

  • Editor's Contact Information
Stay Informed