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代表取締役社長 馬渡 修

アナログ・デバイセズは、1965年に米国マサチューセッツ州で設立されて以来、⾼性能アナログIC、DSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)、MEMS(マイクロマシン技術を応⽤したセンサーIC)を中心に事業を展開してきました。⻑年にわたりアンプやコンバータといったコア技術を強化しながら⾼性能、⾼精度な製品を開発しつづけ、さらに業界をリードするセンシング技術、計測技術、そしてコネクト技術など数々の先進的なテクノロジーを提供してきました。2017年にリニアテクノロジー社を買収し統合したことで、業界で最も包括的な⾼性能アナログ・シグナルチェーンを提供できる企業へと成⻑を遂げ、マシンラーニング、クラウドコネクティビティ、セキュリティ、データ分析などハードウェア以外の分野でも付加価値を創出し、リアルな物理的世界とデジタル世界の架け橋として、お客様の課題を解決すべく努めています。

現在、産業機器、通信、オートモーティブ、ヘルスケア、IoT市場で、約125,000社のお客様に、約45,000におよぶ製品をご採⽤いただいています。おかげさまで2018会計年度のワールドワイドの通年決算*(2018年11月3⽇終了)では、売上⾼62憶ドル(前年比21%増)、営業利益率30.3%、中でもB2B売上⾼は前年比2桁成⻑と大変好調でした。(*GAAP基準での公表値による)このうち⽇本法⼈は、売上⾼の約12%に貢献しています。

アナログ・デバイセズのものづくりは、コーポレートスローガンでもある、「AHEAD OF WHAT’S POSSIBLE ─ 想像を超える可能性を」。つまり、イノベーションを加速しブレークスルーを生む、新たなソリューションの提供を目指しています。そしてイノベーション戦略として、ムーアの法則にちなんでプロセスの微細化を進める「More Moore」、電源やセンサーなどの組み合わせで価値を創る「More than Moore」、デジタル技術、ソフトウェアやエンドマーケットのナレッジなどを組み合わせた「Beyond Moore」の3つを掲げています。中でも「Beyond Moore」では、マイクロ波およびミリ波技術を持つHittite Microwave社、産業⽤イーサネットのInnovasic社、Sypris Electronics社のサイバーセキュリティ部門、Vescent Photonics社のレーザービーム制御技術といった、多種多様なビジネスドメインのナレッジを持った企業や技術を買収したことで、「スマート・ソサイエティ」の実現に向け、社会的な課題を解決するソリューションへと発展させていきます。

常に⾼い技術力が求められる⽇本市場には、過酷な価格競争や製品のライフサイクルが短いという激しい一面もあります。⽇本におけるアナログ・デバイセズは、こうした激動する市場に先⼿を打って⾏動していかなければなりません。⽇本法⼈が社員に求める資質は、“Ownership”と“Initiative”。常に当事者意識を持ち、考え、決断し、そして⾏動を起せる⼈材です。お客様のニーズを把握し、世界の製品開発拠点へ的確に進言できる⼈材を、フラットな社風の中で、絶えず最先端の技術や知識を吸収できる環境のもと、時間をかけて育成していきます。業界最⾼レベルの製品やソリューションを提供するには、最⾼の⼈材を揃えることが、市場における最大のアドバンテージであるとアナログ・デバイセズは考えており、その結果、50年以上にわたり⾼性能アナログ半導体のリーダー的なポジションに立ち続けています。

これまで以上に、より柔軟で盤石なサービスと、アナログ技術を基盤としたより価値のあるソリューションを提供し、⽇本社会にインテグレート(組み込まれる)される企業、つまり⽇本の産業や⽇本の社会にとってなくてはならない存在になっていきたいと、アナログ・デバイセズは考えます。単なる半導体ベンダーではなく、課題を解決するパートナーとして、お客様に当社のソリューションを活⽤いただき、世界で勝てる製品を生み出していただきたい ── それが、アナログ・デバイセズの願いです。