高品質な解析機能付きECG向けに集積アナログ・フロントエンド・サブシステム「ADAS1000」を発表

バッテリやライン電源で動作のECGアプリケーション向け、ペースメーカー・パルス検出機能と呼吸測定機能も内蔵
ADAS1000

東京 (2011年02月09日) - アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は本日、ECG(Electrocardiograph:心電図)システムの優れた監視機能や診断品質を実現する、完全集積AFE(アナログ・フロントエンド)チップ・シリーズの第1弾製品となる「ADAS1000」を発表しました。このデバイスには、高性能なECGシステムには欠かすことのできない、ペースメーカー・パルス検出機能や呼吸測定機能が内蔵されています。ECGシステムとは、人間の心臓の電気的活性度を詳細に測定、記録するシステムで、出生異常、不整脈、心臓弁の問題、さらに心筋を流れる血流の欠乏などといった、多数の心臓病の詳細な解析を可能にします。

ADAS1000を使用することで、5電極ECGシステムの設計では最大で50個にもなる周辺部品を、シングル・チップのADAS1000と数個のディスクリート部品にまで大幅に低減するので、部材費を削減するとともにシステムの設計を簡素化します。また、家庭や救急車、診療所それぞれのECGシステムにあわせて、ノイズ性能、消費電力、さらにはデータレートを最適化するようになっています。今後は、幅広いECGシステムをサポートできるよう、最適化された機能と性能を提供していく予定です。ADAS1000は、解析付き心電計、臨床患者監視システム、ホルターモニター(ホルター心電計)、心臓除細動装置といった、幅広い種類のECGシステムに適しています。

大手半導体調査会社データビーンズ社のリサーチ・ディレクタ、Susie Inouye氏は次のように述べています。「ECGシステムの性能の改善によって、人間の心臓にまつわる様々な病気を、医者がより正確に診断できるようになります。ADAS1000のように、多数の部品を集積し、低消費電力という特長を実現したAFEにより、医療機器設計者は今後ますます小型で携帯性を追求した次世代ECGを設計できるようになります」

ADAS1000の特長
ADAS1000は、リード(電極)数の多いシステムにも、簡単に設計のスケーラビリティで対応可能で、デジタル出力インターフェース・オプションを用意しているだけでなく、必要な追加外付け部品数も最小まで削減します。ADAS1000はまた、AAMI(医療器具開発協会)やIEC(国際電気標準会議)の仕様にも準拠しています。

  • DC結合チャンネルは、入力切替の簡素化、多用途性の増大、低消費電力化、さらに識別可能な後処理ができるという優位性を提供
  • 5 ECG電極測定をわずか19mWの電力で作動。また、未使用のチャンネルや機能はすべてタイミングにあわせ、ディスエーブル化が可能で、消費電力をさらに1リードで11mWまで低減
  • 最終製品の標準規格をクリアする低ノイズ性能(0.05Hzから150Hzにわたって10μV pk-pk)
  • 様々なデータ・フレーム・レート(2kHz、16kHz、128kHz)を提供することで、データ・キャプチャの容易性を保証
  • 多くの部品を不要にし、包括的な設計の簡素化と全体的なシステム・サイズの縮小、消費電力の低減、開発時間の短縮を実現

現在提供中のADAS1000向けフル機能評価ボードには、AFE、電源、開発および製造を容易にする制御およびインターフェース・オプション、および最終的な実装向けにAFE(5から12リード)を配置する機能が含まれています。

アナログ・デバイセズ社ヘルスケア・グループ担当ヴァイス・プレジデント、パトリック・オドハティ(Patrick O’Doherty)は次のように述べています。「単一パッケージで完全なECGシステムを提供するAFE、ADAS1000はペース検出や呼吸測定といった重要なECG機能だけでなく、マルチリード・コアECG測定、およびリード外れ検出や右足駆動などのサポート機能も提供します。ADAS1000の誇る高度な集積化によって設計者は、患者の心臓状態の解析に求められる高い診断精度を保ったまま、より小型で携行性に優れた次世代ECGシステムを開発できるようになります」

供給と価格、関連製品について

下記表中の価格は、米国での販売価格です。

製品 供給 1000個受注時の単価 パッケージ
ADAS1000 サンプルおよび評価ボードを出荷中 28ドル 10mm×10mm 64ピンLQFP

ADAS1000 AFEは、Blackfin® DSP(デジタル信号処理装置)、シングルチップUSBアイソレータ「ADuM4160」、4チャンネル・デジタル・アイソレータ「ADuM2401」、5kV DC/DCコンバータ「ADuM6000」、トランシーバ「ADF7023」、リニア・レギュレータ「ADP150」および「ADP151」などと一緒にお使いいただけます。
※ADIでは今後、ADAS1000を8mm×8mm 56ピンLFCSPパッケージでも提供する予定です。

ADAS1000以外にもADIでは、ヘルスケア関連製品を発表しています。オクタル超音波レシーバの「AD9278/9279」(2010年11月発表)、MRI(磁気共鳴イメージング)システム向け高精度20ビットDAC(D/Aコンバータ)「AD5791」(2010年3月発表)、CT(コンピュータ・トモグラフィ)システム向け24ビット電流/デジタル・コンバータ「ADAS1128」(2009年2月発表)、およびシステム・クリティカルな医療機器向けシングルチップUSBアイソレータ「ADuM4160」(2009年5月発表)があります。

ヘルスケア顧客向けに差別化を可能とするADIの製品

アナログ・デバイセズは、ヘルスケア顧客に、医用イメージング、患者監視、医用計測機器、およびホーム・ヘルスケア向けのリニア、ミックスド・シグナル、MEMS、およびデジタル信号処理技術という、総合的なポートフォリオを提供しています。先進的な設計ツール、アプリケーション・サポート、およびシステム専門技術に裏付けられたADIの製品と技術は、ヘルスケア機器設計の差別化を可能にし、最新の診断および監視機器、さらに健康機器の開発を支援しています。

アナログ・デバイセズについて

アナログ・デバイセズ社は、技術革新、業績、そして卓越した技術を企業文化の柱に、技術セクターにおいて長きにわたり、最高の成長を誇る企業のひとつとしての地位を確実にしてきました。データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術で高い評価を得ており、6 万社を超える顧客に製品を提供しています。アナログ・デバイセズ社は、米国マサチューセッツ州ノーウッドに本社を構え、設計/製造拠点を世界各国に展開しています。S&P 500インデックスの一社に挙げられています。http://www.analog.com/jp

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