東京 (2009年02月26日) -
アナログ・デバイセズ(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、市場をリードする同社の電力量計測アプリケーション向け製品のポートフォリオを強化するために、カナダのケベック市に本拠を置く株式非公開企業のドモシス社(Domosys Corporation)を買収したことを発表しました。これによりアナログ・デバイセズは、ドモシス社のPowerBUS™ RHINO電力線通信技術とそれに関連するすべての特許、ハードウェアおよびソフトウェアを取得しました。この技術は、電気、ガス、水などの消費情報を取得してそれを伝える「スマートグリッド」アプリケーション向けの高度検針インフラ(AMI)システム・ユーティリティ開発に活用できます。AMIシステムは双方向メータ通信機能を備えており、「リアルタイム」の課金情報、デマンド・レスポンス(需要に応じた供給)、遠隔サービスの切断など、さまざまな情報を各家庭に送信することが可能になります。
電力線通信を利用すれば、独立した個々のメータを、局所や遠隔地で制御したり監視可能なシステムに変えることができます。信号は既存の電力線またはツイスト・ペア線を介して送受信されるので、新たに配線したり、新規のインフラを構築したりする必要はありません。アナログ・デバイセズはPowerBUS RHINO技術を取り入れた新製品を開発し、今年中にアナログ・デバイセズのブランドとして発表する予定です。
アナログ・デバイセズの電力量計製品担当プロダクト・ライン・ディレクタ、ロン・クリガー(Ronn Kliger)は次のように述べています。「近年、AMIアプリケーションに対する需要は世界的に増大しています。特に中国、北米、欧州ではその傾向が強くみられます。成長段階のAMI市場や、既存配線の通信システムを必要とするその他の市場に対応するために、当社では新製品を投入して電力量計製品の品揃えを強化します。そのための優れた基盤となるのがドモシス社の開発した技術です」
また、ドモシス社社長のアラン・ラフラム氏(Alain Laflamme)は次のように述べています。「アナログ・デバイセズは当社の技術を取得しましたが、これはドモシスの研究開発活動の総決算であり、当社の技術の優秀さの証でもあります。アナログ・デバイセズのこの技術の獲得は、両社の過去数年間の協力態勢が実を結んだ結果であり、これまでの当社の活動をサポートしていただいた顧客並びにビジネス・パートナーに感謝する次第です。この売却により、当社における活動はただちに停止することになります」
電力量計測におけるADIについて
ADIの電子電力量計ICは品質、信頼性および性能面で優れており、A/Dコンバータ(ADC)と固定機能DSPとを組み合せることで、卓越した機能と使い易さを提供します。ADIは、電力量計測、データ管理、パワー・マネジメント、ユーザ・インターフェース、RF、GSM/GPRS携帯電話、さらに電力線搬送通信ソリューションを含むあらゆる計測システム向けに多様な製品を提供しています。
アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場において長期にわたり高い成長を示してきました。ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、全世界で約8,900人の従業員を擁します。製造工場は、マサチューセッツ、カリフォルニア、ノース・カロライナ、アイルランド、フィリピンにあります。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ-:ADI)、ADIはS&P 500インデックスに挙げられています。http://www.analog.com/jp