東京 (2009年02月26日) -
アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)は、本日、PET(陽電子放射トモグラフィ)スキャナ、通信システムや先進的なビデオ機器向けに設計された高集積なクワッド・チャンネル可変ゲイン・アンプ(VGA)「AD8264」を発表しました。AD8264は、業界をリードする4チャンネルのVGAで、初めて4個のA/Dコンバータ(ADC)ドライバを集積しています。これによって、放射線医療機器の設計者は8 個の部品を単一のデバイスに置き換えることができ、プリント回路基板の面積の節減とレイアウトの簡素化が可能になります。
設計者は、多くのアプリケーション設計において省スペース化を求められています。次世代PETスキャナの設計では、スキャニング・エレメントすなわちガントリの物理的なサイズの制約を受けているにもかかわらず、画像分解能を高め、かつ患者の診断精度を改善するためにチャンネル密度が増加しています。高速のAD8264 VGAは、広帯域アプリケーション向けのシングルエンド出力だけでなく、8ch(オクタル)12ビットADC「AD9222」や4ch(クワッド)12ビットADC「AD9228」といった、ADIのデータ・コンバータと接続できる補助用の差動ADCドライバも備えています。
またAD8264クワッドVGAは、ワイヤレス・インフラストラクチャ機器にも適しています。AD8264のDC結合された4個のチャンネルと、それぞれの精密なゲイン制御によって、通信システム設計者は出力信号レベルをより容易に調節でき、4個の個別VGA素子でのマッチングにかかる時間とコストを解消できます。また先進的な放送やセキュリティ用ビデオといったアプリケーションでは、AD8264によるRGB(赤緑青)信号でのより精密なホワイトバランスとゲイン・トリミング・キャリブレーションの管理により、システム寿命にわたっての画質改善を実現します。
AD8264の4個のデシベル・リニアVGAチャンネルは、それぞれが独立したゲイン制御機能を持ち、各チャンネルは高インピーダンスのプリアンプ、高速のVGA、差動出力アンプで構成されています。またAD8264の出力は、そのVGAから直接出力される-3dB帯域幅が235MHzのシングルエンド出力と、80MHzの出力アンプからのバランス出力(差動出力)を用意しています。このVGAは2電源動作なので、フォトダイオード、光電子増倍管やビデオ信号ソースが生成するような、負極性パルスのゲイン制御が可能です。AD8264は24dBのゲイン範囲とともに、20dB/Vの高精度なデシベル・リニア・スケールを提供するゲイン制御インターフェースを特長としています。また、すべてのチャンネル共通のゲイン制御基準電圧により、配線が簡素化できます。この差動ゲイン制御の構造は、広範囲なコモン・モード動作点に対応できるので、どんなアナログやデジタル制御の信号源に対してのインターフェースでも簡素化できます。さらに差動出力段のコモン・モード電圧を最新の単一電源ADCとマッチングさせる設定のためのVOCMピンにより、出力のDCレベル・シフトが可能です。消費電力は±3.3Vにおいてチャンネル当たり125mWです。
価格と供給について
下の表中の価格は、米国における参考価格です。
| AD8264 |
アナログ・デバイセズ(ADI)は、技術革新、高性能、そして卓越した技術力を企業文化として継承し、半導体市場において長期にわたり高い成長を示してきました。ADIは、データ・コンバージョンとシグナル・コンディショニング技術の世界的リーディング企業として業界で高い評価を得ており、あらゆる種類の電子機器分野を取り扱う世界各国60,000社以上の顧客に製品を提供しています。アナログおよびデジタル信号処理アプリケーションに用いられる高性能集積回路の世界的なリーディング・メーカーとして、40年以上の歴史を誇るADIは、本社をマサチューセッツ州ノーウッドに構え、全世界で約8,900人の従業員を擁します。製造工場は、マサチューセッツ、カリフォルニア、ノース・カロライナ、アイルランド、フィリピンにあります。アナログ・デバイセズはニューヨーク証券取引所に上場しており(ティッカ-:ADI)、ADIはS&P 500インデックスに挙げられています。http://www.analog.com/jp