この回路は工業用制御出力モジュールの完全なソリューションを提供します。これは、バイポーラの出力電圧範囲を必要とする、プロセス制御におけるプラグラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)と分散制御システム(DCS)に適した設計となっています。AD5662はnanoDAC®ファミリーの製品で、SOT-23パッケージの5V、16ビットD/Aコンバータです。ADuM1401は4チャンネルのデジタル・アイソレータで、マイクロコントローラとDAC間におけるすべての信号の絶縁を提供します。また、この回路は標準的な外部保護回路を含んでおり、IEC61000仕様に完全に準拠したテストと検証が行われています。
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図1.16ビット絶縁工業用制御電圧出力モジュール回路
(この回路図は一部簡略化されている部分があります) |
工業用制御モジュールのアナログ電圧出力範囲は、通常±5V、±10V、0V~5V、0V~10Vです。 AD5662は0V~5V出力を提供し、この出力は2つのゲインとオフセット段を通して上記16ビット分解能のそれぞれの範囲を提供できます。ジャンパー(スイッチとして図に示されています)は出力範囲を切り替えるために使われます。OP2177は、主に低ノイズ、低オフセット性能さらにバイポーラ電圧能力として、この設計で選ばれました。
ADR02を、この回路のリファレンスとして選びました。ADR02は9ppM/℃の優れたppmドリフト仕様を備えています。また、36Vの高い入力範囲を備えているために工業用アプリケーションで、よく使われます。
ADuM11401は、アナログ・デバイセズのiCoupler®技術に基づく、4チャンネルのデジタル・アイソレータです。これは、AD5662とシステム側のマイクロコントローラ間を、2.5kVrmsの絶縁定格で、絶縁するために使われています。SYNC、SCLKとDINとして3本の線がAD5662に標準SPIインターフェースとして使われています。
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図2.0V~10V出力範囲のINL精度のプロット曲線
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図2は、AD5662と外部リファレンスADR02を使ったときの、回路の出力の出力誤差のプロット(積分非直線性)を示しています。結果は、入力コードの関数として%FSR(フルスケール範囲)で示されています。 この設計では、外部保護(標準的な保護ダイオードやTVS素子など)を含んでおり、表1に示したIEC61000規格でのテストを満たしました。 外部保護の技法についてのより詳細な検討については、Colm Slattery, Derrick Hartmann, Li Ke,さんの「PLC Evaluation Board Simplifies Design of Industrial Process Control Systems」Analog Dialogue Vol.43 No.04、2009月4月号を参照してください。
表1. IEC仕様の結果
| テスト事項 | 説明 | 結果 |
| EN & IEC 61000-4-2 | 静電放電 (ESD) ±4 kV VCD | CH3での最大偏差 0.32% クラス B |
| 静電放電 (ESD) ±8 kV HCD | CH3での最大偏差 0.28% クラス B | |
| EN & IEC 61000-4-3 | 放射耐性 80MHz~1GHz 10V/m 垂直アンテナ両極 |
CH1での最大偏差 0.09%、CH3で0.30%クラス B |
| 放射耐性 80MHz~1GHz 10V/m 水平アンテナ両極 |
CH1での最大偏差 –0.04%、CH3で0.22% クラス B | |
| 放射耐性 1.4 GHz~2 GHz 3 V/m 垂直アンテナ両極 |
CH1での最大偏差 0.01%、CH3で -0.09% クラス B | |
| 放射耐性 1.4 GHz~2 GHz 3 V/m 水平アンテナ両極 |
CH1での最大偏差 0.01%、CH3で 0.09% クラス B | |
| EN & IEC 61000-4-4 | 電気的高速トランジエント(EFT) ±2kV パワーポート |
CH3での最大偏差 –0.12% クラス B |
| 電気的高速トランジエント(EFT) ±1 kV 信号ポート |
CH3での最大偏差 –0.02% クラス A | |
| EN & IEC 61000-4-5 | 電力線サージ、±0.5kV | ボードと部品でのダメージ無し、クラス Bをパス |
| EN & IEC 61000-4-6 | パワー・コードでの導通耐性テスト 10V/m 5分間 |
CH3での最大偏差 0.09% クラス B |
| I/Oケーブルでの導通耐性テスト 10V/m 5分間 |
CH3での最大偏差 –0.93% クラス B | |
| EN & IEC 61000-4-8 | 磁気耐性、水平アンテナ両極 | CH3での最大偏差 –0.01% クラス A |
| 磁気耐性、垂直アンテナ両極 | CH3での最大偏差 –0.02% クラス A |
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