高調波歪みと信号対ノイズ比が重要であるアプリケーションでは、AD7328のアナログ入力は低インピーダンス源でドライブする必要があります。大きなインピーダンスを持つ信号源は、A/DコンバータのAC性能に大きな影響を与えますので、入力バッファ・アンプを使うことが必要となります。アンプを使わないでアナログ入力を駆動するときは、ソース・インピーダンスを小さい値に制限する必要があります。AD7328のアナログ入力はプログラマブルとなっているため、入力をドライブするためのOPアンプの選択は、特にアプリケーションの関数となり、入力構成と選択されたアナログ入力電圧範囲に依存します。
差動動作では、VIN+とVIN-を180度位相がずれている2つの同じ振幅をもつ信号で同時に駆動する必要があります。すべてのアプリケーションが差動動作用に信号を予めコンディショニングしていないため、シングルエンドから差動への変換が必要になることがあります。ここでのシングルエンド/差動変換は、図1に描かれているように1対のOPアンプ・ペアを用いて実現されています。AD8620は、AD7328のシングルエンド/差動ドライバを得るために使うことのできる最適OPアンプの選択肢といえます。AD8620は、高精度、低入力バイアス電流、広帯域幅を備えたJFET型OPアンプ(デュアル)です。
図1に描かれた構成の回路は、AD8620オペアンプが、どのようにシングルエンド信号を、AD7328のアナログ入力に与えることができる差動信号に変換して使われるかを示しています。V+とV-のポイントでの信号は、同じ振幅を持ち、お互い180度位相がずれています。
AD7328は、トータル8チャンネルのシングルエンド・アナログ入力を備えています。図2に、A/Dコンバータがシングルエンド・モードで動作するときの代表的な接続図を示します。ここではAD797は、信号がA/Dコンバータのアナログ入力に与えられる前段のバッファとして使われています。
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図2. シングルエンド動作モード
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AD7328のアナログ入力チャンネルは、それぞれ独立して、4つのうちの1つの入力範囲にプログラムすることができます。AD7328の入力信号は、±4×VREF、±2×VREF、±VREFと0~4×VREFの入力範囲の一つに設定できます。
AD7328は、REFIN/REFOUTピンに外部からリファレンス電圧を与えることができます。仕様上でのリファレンス電圧の電圧入力範囲は2.5V~3Vで、2.5Vに代わって3Vリファレンスを用いると、AD7328は、より大きな入力範囲が得られます。両方の図では、AD780が外部リファレンスとして使われています。AD780は、2.5V/3Vの超高精度バンドギャップ電圧リファレンスで、柔軟な圧範囲の選択が可能となります。
AD7328に適するリファレンス源としては、REF192、AD1582、ADR03、ADR381、ADR391、ADR421などがあります。デュアル、高速、低ノイズOPアンプのAD8022も、デュアルOPアンプを使いたい場合の高い周波数アプリケーションとして使うことができます。高性能のシステムでは、AD8022のシングル・チャンネル版AD8021のペアをAD8022の置き換えとして使用することもできます。それほど速くないシングルエンド・アプリケーションでは、AD797(シングル)、AD8610(シングル)、AD8620(デュアル)、AD8599(デュアル)、ADA4941-1(シングルエンド/差動変換)などのOPアンプが適合する代替製品となります。
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