プレス・リリース

バリー・ギルバート(BARRIE GILBERT)、全米技術アカデミー会員に選出

2009年04月01日 - 東京
  • 090401_barrie_gilbert_350アナログ・デバイセズ社(ニューヨーク証券取引所:ADI)の技術フェロー(注)であり、アナログ回路の開発と応用で業界屈指のエキスパートとして知られるバリー・ギルバート(Barrie Gilbert)が、アナログ回路設計分野におけるその功績を評価され、全米技術アカデミー(National Academy of Engineering/NAE)の会員に選出されました。ギルバートは、現在、ADIの最初の遠隔地に設立されたデザイン・センターであるNorthwest Labs(米オレゴン州ビーヴァートン)で技術統括しています。

    アナログ・デバイセズ社の会長兼共同創立者レイ・ステータ(Ray Stata)は、次のように述べています。「バリーの手がけた発明は実に多岐にわたり、医療、輸送、通信の分野までをカバーしています。どこにでもある普通のラジオから携帯電話、マイクロ波のTVリンク、データ・モデム、衛星通信、電波望遠鏡まであらゆるタイプの通信システムで、彼の名前を冠した回路セルが何十年も前から使われています」

    ギルバート・セルは、さまざまな応用が可能なアナログ機能ブロックとして、今日の通信システムのあらゆる所で使われる基本的な回路デザインとなっています。1967年に発明され、今日では「ギルバート・ミキサー」の名前で知られるようになったセルは、無線送信器や受信機ではあらゆるところで使われています。このミキサーのコンパクトな特性がモノリシック型の無線回路集積化への道を開き、今では私たちの生活に欠かすことのできない通信機器の急増につながったことは、ギルバートの数々ある功績の中でも特に注目に値します。これに関連する「ギルバート乗算器」という回路は、この数学的なアナログ機能の実現に革命をもたらし、それにともないJournal of Solid-State Circuits誌で100回も引用された初の論文となりました。今日でも、この論文はJSSCの文献の中で最も頻繁に引用されています。

    全米技術アカデミーの会員に選出されることは、技術者に与えられる最高の栄誉です。NAEによれば、これは、傑出した技術論文の執筆を含め、技術分野の研究、実践、教育において優れた貢献をした人のみに与えられるものです。バリー・ギルバートは、NAE会員の投票によって選ばれた今年の新しいアカデミー会員65名の一人として、2009年10月5日にアーバイン(カリフォルニア州)で開催されるアカデミーの年次総会で正式にNAEの会員として迎え入れられます。

     

    NAEについて
    1964年に創設された全米技術アカデミーは、技術分野におけるリーダーとして米国の技術発展に貢献しています。1863年にリンカーン大統領が署名し、全米科学アカデミーが設立されたのと同じ議会の設立法によって運営されています。NAEは、政府部局や政府機関から要請があれば、科学や技術に関するテーマについて調査、検査、実験を実施し、その結果を報告することをその憲章で定めています。連邦政府のアドバイザーとしての役割のほか、工学や技術分野の重要なトピックを調査するための研究も独自に行っています。NAEの会員には、産業界、学界、政府機関で活躍する世界有数の優れたエンジニアであるシニア・プロフェッショナルが名を連ねています。

    (注)技術フェロー : 極めて高い技術能を持ったエンジニアに与えられる社内称号。
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